「好きになったら、壊れそうで怖いんです」
友人の結婚式帰り、ひとり電車に揺られながら、私はスマホの画面を何度も見ていた。
そこには、先週知り合った男性からのメッセージがあった。
優しくて、話しやすくて、正直ちょっといいなと思っていた人。
けれど、返事を打つ手が止まってしまう。
「また傷つくくらいなら、関わらないほうが楽だよ」
心の奥で、そういう声がささやいてくる。
過去の恋愛で、何度も心がすり減った。
信じた相手に裏切られたり、
「重い」と言われて、距離を置かれたり。
あのときの胸の痛みが、いまだに私を縛っている。
もう恋なんてしない。
そう決めたはずなのに、また誰かを「いいな」と思ってしまう。
そしてまた、自分から逃げてしまう。
――まるで、恋を避けるクセがついてしまったみたいだった。
恋愛から遠ざかる理由は、弱さじゃない
「私、心が弱いんだと思います」
そう思っていた。
でも、ある夜、眠れないまま開いたSNSで「電話占いで恋愛相談しました」という投稿を目にした。
それは、過去の恋愛で深く傷ついた人が、再び前を向くために使った選択肢だった。
「誰にも言えない気持ちを話して、涙が止まらなかった」
そんな一文に、私は妙に引き寄せられた。
気づけば、ココナラの電話占いを検索していた。
誰にも言えないことを話せる、見えない安心感
ココナラで予約した先生は、穏やかな声で話を聞いてくれた。
「恋を避けてしまうんです」と伝えると、こんなふうに返してくれた。
「それは、“心が壊れた”経験があるから。ちゃんと自分を守ってきたんですね」
涙が、ふいにこぼれた。
「本当は、また恋がしたい。でも、怖くて前に進めない」
そう話す私に、先生は占いを交えながら、今の感情の根っこを読み解いてくれた。
「あなたは“期待しすぎてしまう自分”を責めてるけど、それって“誰かを深く信じる力”があるってことなんですよ」
その言葉に、心がほどけていくのを感じた。
さらに先生は、私の中にある「心の防衛本能」をわかりやすく説明してくれた。
「傷つくかもしれないからやめよう」ではなく、
「傷ついた経験があるから、慎重に歩こう」としているだけ。
それは、決して悪いことではないと教えてくれた。
恋愛を怖がるのは、“愛を大切にしている証拠”
恋がうまくいかないと、
「私ってダメだな」「もう恋愛できないかも」と自己否定しがちになる。
でもそれは、愛することに本気だからこそ。
恋をして、傷ついて、それでもまた誰かを好きになりたいと思う――
それは、心がまだ希望を捨てていない証。
先生は「次に恋をするなら、こんなタイプの人が合いますよ」と教えてくれた。
さらに「今のあなたはまだ“受け取る準備”をしてる段階。焦らなくて大丈夫」とも。
私は、恋をしないようにしていたわけじゃない。
心がまた、誰かを信じられるようになるまで、静かに立ち止まっていただけだったんだ。
ゆっくり、でも確実に前へ進む恋があっていい
電話を終えた夜。
私は、彼からのLINEにゆっくり返信をした。
「遅くなってごめんね。返信、ちょっと勇気がいりました(笑)」
するとすぐに「わかるよ(笑)でも返ってきて嬉しい!」と返事がきた。
それだけで、また少し心があたたかくなった。
恋に慎重な自分でもいい。
すぐに盛り上がれなくても、
少しずつ、安心できる距離を作っていけばいい。
傷つかない恋なんてきっとないけれど、
「自分を守る方法」を知っている今なら、
私はもう、恋を怖がりすぎなくてもいいかもしれない。
まとめ:恋を避けてしまうあなたへ
・恋愛を避けるのは、弱さじゃなく“自分を守る力”
・過去の傷を責めるのではなく、癒す時間が必要
・電話占いは、心の声を受け止めてくれる「恋の休憩所」
・誰かを好きになる前に、自分の心と仲直りしよう
恋に臆病な自分を、無理に変えなくてもいい。
今のあなたのままで、もう一度恋ができるように。
誰にも言えない本音は、誰かにそっと話してみてもいいんです。
