「久しぶり。元気にしてる?」
3ヶ月ぶりの彼からのLINEは、たった一行だった。
指が震えて、スマホを落としそうになる。
待ってた。
ずっと――。でも、今さら何?
彼とは、秋の終わりに出会った。
読書が好きなところ、繊細なのに笑顔が魅力的なところ、
誰かと似てるようで、どこにもいない人だった。
付き合ってすぐに、お互いのことを深く話すようになった。
未来のこと、夢のこと、家族のこと――。
あんなに心をさらけ出せたのは、初めてだった。
でも、ある日を境に、彼は少しずつ変わっていった。
返信が遅れ、言葉が減って、会う回数も遠のいて。
最後に会った夜、彼は私の目を見ないまま「じゃあね」と言って、
それきりだった。
苦しかった。
連絡が来るたびに期待して、違って落ち込んで。
SNSも見ないようにして、
彼の名前すら目に入れないようにしていたのに。
それなのに、なぜ今?
「どうして今さら連絡してきたの?」
私は、打ちかけた返信を何度も消しては書き直す。
「会いたい」って思った自分を責めるように。
その夜、私は電話占いに電話をかけた。
どうしても、誰かに聞いてほしかった。
この想いが“未練”なのか“希望”なのか、自分ではもうわからなかった。
優しい声の鑑定士が、カードを切りながらこう言った。
「彼は、あなたにまだ想いがあります。でも同時に、彼自身が自信を失っているようです」
「連絡をくれたのは、あなたの優しさが恋しくなったから。
でも“戻ってもまた同じことになるかも”という不安も持っています」
その言葉を聞いて、私はようやく涙を流すことができた。
泣いてもいいんだ。傷ついたのは、私だけじゃなかったかもしれない。
翌朝、私は彼に返信した。
「私も、元気です。あのときちゃんと話せなかったこと、まだ心に残ってる。
会って話せるなら、聞きたいことがある」
返事はまだ来ていない。
でも、少しだけ呼吸が楽になった。
私の恋は、今また、ゆっくりと動き出そうとしている。
💬 「彼から連絡が来たけれど、どうすればいいの?」
突然のLINE、既読無視のあとの連絡、
「もしかしてやり直せる?」という淡い期待――
それを“勘違い”と決めつけないで。
あなたの本音を、一度誰かに聞いてもらってください。
迷ったとき、ひとりで抱え込まない恋を。
