──くつろぎは愛の証?それとも、怠惰のサイン?
初デートは映画館、二回目はディナー、そして三回目――
「うち来る?」
このひと言に、ときめきと不安がないまぜになる女性、きっと多い。
彼の部屋に誘われた私は、「ついに関係が進展かしら」とワクワクする反面、
どこかで「え、もう外じゃなくなるの?」というモヤモヤも抱えていた。
外デートから家デートに移行するということ。
それは、一見すると“ふたりの距離が近づいた証”に見える。
でも、ふとした瞬間に、「これはただの“コスパ重視”なのでは?」という疑念が顔を出す。
だって、家デートって確かにラク。
天気も関係ないし、移動もいらない。
スウェット姿でNetflixを流し、ピザでも頼めばそれなりに楽しい。
でも、“ラク”が続くと、“手抜き”に見えるのもまた事実。
私たちが求めてるのは、くつろげる空間だけじゃなくて、
**「この人は私との時間を、ちゃんと大切にしてくれてるんだ」**という確信なのだ。
「外でのデートって、最初だけ?」
「私、もう“努力の対象”じゃなくなったのかな?」
そんな風に感じ始めると、家デートは途端に“関係性の見直しタイム”に変わる。
もちろん、家デートが悪いわけじゃない。
むしろ、長く付き合っていくには、お互いが自然体でいられる時間は必要不可欠。
でも、“家で済ませる”ことが目的になった瞬間、
そこにあったはずの“トキメキ”や“デートらしさ”が消えてしまうのだ。
だから私は、家デート3回目を迎えたあたりで、こう自分に問いかける。
「私は今、安心してる?それとも、雑に扱われてる?」
その答えによって、この恋が“安定”に向かっているのか、
それとも“停滞”に陥っているのかが見えてくる。
もしも後者なら、一度テーブルを囲んでみてほしい。
デリバリーピザではなく、ちゃんとした会話を添えて。
「たまには外で食事したいな」
「今度は〇〇行ってみない?」
それはわがままじゃなくて、“恋を続けるための提案”なのだから。
恋愛はおうちに帰るような安心感も大事だけど、
時にはドレスアップして外の世界を一緒に歩く時間も必要だ。
“家”だけじゃ、愛は育たない。
でも、ちゃんと手をかければ、“家”は愛が花咲く場所になる。