──彼は“ゆるやかな未来”を望む。私は“具体的な約束”を求めている。
恋愛が深まるにつれて、避けては通れないテーマが「将来設計」。
結婚や同棲、子どもやキャリアの話。
でも、ここでも男女の価値観のズレが浮き彫りになることが多い。
彼は「今を大切にしたい」と思いながら、
将来のことはあまり具体的に考えていないタイプかもしれない。
夢や希望はあるけれど、それを口にするのは少し照れくさい。
その結果、未来の話を避けたり、
「ゆるやかに流れに任せたい」と言うこともある。
一方で、私たち女性は「未来への具体的な約束」を求めがちだ。
「結婚はいつ?」
「子どもは欲しい?」
「一緒に住むタイミングは?」
そんな質問を重ねるうちに、彼がはぐらかすと不安になり、
「本当に私と一緒にいるつもりがあるの?」と心配になる。
この違いは、男性が「安定より自由」を重視しがちであるのに対し、
女性は「安心感と具体性」を求める傾向が強いからだろう。
このズレが解消されないと、将来の話で口論になったり、
ふたりの距離が開いてしまうことも少なくない。
解決のカギは、無理に結論を急がず、
「お互いの価値観を理解する対話」を続けること。
例えば、
「今は具体的に決められなくても、君との未来を考えている」
という彼の気持ちを聞ければ、安心できる。
逆に、彼が将来の夢や希望を話してくれたら、
「そうなんだ、そんな未来を思い描いてるんだ」と受け止めよう。
また、自分の不安や期待も正直に伝える。
「具体的な話がないと、不安になっちゃう」
「将来のことを一緒に話し合いたい」
こうしたコミュニケーションが、ふたりの未来を温かく形作っていく。
将来設計は“押し付け”や“詰め込み”ではなく、
互いに寄り添いながら作るもの。
そのプロセスこそが、愛を深める大切な時間なのだ。