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「理想の告白シチュエーションは、妄想通りにいかない」

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──ハプニングだらけの“好き”にこそ、リアルなときめきがある。


誰だって一度は妄想する、“理想の告白シチュエーション”。

夜景の見えるレストランで、グラス越しに見つめ合って。
映画のワンシーンのようなセリフと共に、「好きです。付き合ってください」と言われる…
もしくは、帰り道でふと手を握られ、「ずっと言いたかったんだけどさ…」と照れながら。

だけど現実は、そんなスムーズには進まない。

私の告白初体験は、回転寿司のカウンター席。
マグロを取ろうとしたその瞬間に、「…俺と付き合う?」と真顔で言われた。
え、今? 醤油の小皿にまだわさび入れてないんだけど?

別の友人は、夏の花火大会で「花火終わったら話したいことある」と言われ、
見事に大玉の爆音と同時に告白されて、何も聞き取れなかったらしい。

そう、恋の告白って案外不器用で、タイミングも不完全で、
ロマンチックよりちょっとダサいくらいが“リアル”だったりする

もちろん、理想のシチュエーションは否定しない。
だけど、恋の始まりって“セリフ”よりも“空気感”で決まることの方が多い。

目が合った瞬間に感じる、ほんの少しの間。
沈黙が続いても心地よく感じられる空気。
言葉にしなくても、「あ、この人も同じ気持ちだな」と察せるあの感覚。

それが告白の“前兆”であり、本当のときめきなのだと思う。

そして、告白のシチュエーションが理想通りじゃなかったとしても、
その後の関係がちゃんと育っていけば、それはいつしか“思い出に変わる”。

むしろ、「最悪のタイミングだったよね〜」なんて笑い合える日がくれば、
それってもう立派なラブストーリーのはじまりだ。

それでもどうしても“理想”にこだわりたいあなたへ。
その夢を持つこと自体が悪いことじゃない。
ただし、“その通りじゃなきゃダメ”というルールを、自分で自分に課すのはもったいない。

恋って、想定外の連続だからこそ面白い。
心がふいに揺れる瞬間に、「好き」が生まれる。
そしてその“好き”が、シチュエーションを最高に輝かせてくれるのだ。

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