「なんで、私なんか選んだの?」
そう聞いたのは、付き合って3ヶ月目の夜だった。
私・真帆は28歳。
学生時代からずっと“自分に自信がない”タイプだった。
鏡を見るたびに、ため息をつき、
飲み会や合コンでは、目立つ友人の隣で笑ってるだけ。
恋愛も、いつも受け身。
相手の機嫌を伺ってばかりで、本音を言えずに終わってしまう。
そんな私が、今の彼・高橋くんと出会ったのは、職場のプロジェクトだった。
彼は穏やかで、でも仕事はしっかりしていて、周囲からの信頼も厚い。
正直、「私なんかが好きになってはいけないタイプ」だと思っていた。
でも、なぜか彼は、私にだけやさしかった。
「真帆さんの言葉、ちゃんと聞いてみたいって思ったんだ」
そう言って、彼から告白されたとき、私は一瞬で涙が出た。
付き合ってからも、私はずっと不安だった。
彼に嫌われたくなくて、素を見せられない。
デートのたびに、鏡と睨めっこして、着る服に悩み、
「どうせ私より、もっと可愛い子が現れたら、すぐに離れていくんだろうな」って。
だから、あの夜、つい口をついて出てしまった。
「なんで、私なんか選んだの?」
彼は一瞬だけ黙って、でも、すぐに答えた。
「“私なんか”って言わないでよ。
真帆は、俺にとって“すごく特別な人”だよ」
その言葉が、胸にじんわり染み込んだ。
彼は続けた。
「自信がないって言うけど、俺から見たら、
真帆はちゃんと人の話を聞いて、気遣いができて、
笑うとすごく可愛いんだよ。…それを、知ってるの、俺だけでいいって思ってた」
私は泣いた。
ずっと欲しかった言葉だった。
誰かに“認めてもらえる”だけで、人ってこんなに救われるんだ。
それから少しずつ、私は“自信がない自分”を隠さなくなった。
弱い部分を見せても、彼は笑って「それも真帆だろ?」って言ってくれる。
「本当の私」を受け止めてくれる人に出会えた奇跡。
それは、最初の一歩を踏み出した“あの日”があったから――。
💬「自信がない私」でも、愛されていい。
恋愛に自信がない。
愛される理由がわからない。
つい試すようなことをしてしまう。
そんな悩みを抱えたとき、
“自分の価値”を教えてくれる存在に、そっと相談してみてください。
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あなたの中の「私なんて」を、「私でもいいんだ」に変えるきっかけが、きっと見つかります。