「今、空いてる？」
そんなメッセージは、夜23時すぎに突然届く。
（まただ…）と思いながらも、
“少しでも彼に会えるなら”と、準備をしてしまう自分がいた。
どこかでわかっていた。
これは“恋”じゃない。
ただの“便利な関係”なんだって。
でも、それでも彼が好きだった。
最初は、もっとちゃんとした関係だった
最初のデートは、カフェでゆっくり話した。
映画に行ったり、街を歩いたり――
「またすぐ会いたい」と言ってくれた彼に、心がときめいた。
でも、少しずつ変わっていった。
呼び出しは深夜か週末の夜。
ちゃんとしたデートはなくなって、
会うのは彼の部屋ばかりになった。
「好き」って、ちゃんと伝えたこともない
付き合ってるって言えるのかもわからない。
記念日もないし、「彼女」と紹介されたこともない。
でも彼の言葉は、どれも優しかった。
「一緒にいると落ち着く」
「他の子とは違う、〇〇は特別だよ」
その言葉だけを、信じようとしていた。
「本命じゃないかも」と思いながらも、離れられなかった
LINEは未読スルーが当たり前。
会いたいときだけ連絡が来る。
それでも、「次こそちゃんと…」と期待してしまう。
彼の中の“特別な存在”でいたくて、
本当の気持ちはずっと飲み込んできた。
でも、ある日ふと、
鏡に映る自分が、知らない人みたいに見えた。
「このままでいいの？」自分に問いかけた夜
友達の「また呼び出されたの？」の一言が、
胸に刺さった。
（私、なにやってるんだろう）
ずっと「彼にとって特別でいたい」と思ってたのに、
どこかで、自分の価値を見失っていた。
自分が“どう扱われているか”より、
“どれだけ彼を想っているか”しか見ていなかった。
でも、本当の愛って…それでいいの？
先生の一言が、私の目を覚ました
夜中、涙が止まらなくて、
もう一度“誰かに聞いてほしくて”
電話をかけた。
「彼との関係が苦しいんです。
大切にされてないって思うのに、離れられない」
占い師の先生は、私の話を最後まで聞いたあと、
こう言った。
「あなたは“都合のいい女”じゃありません。
ただ、“大切にされる価値があること”を忘れているだけです」
「愛されること」を、もう一度思い出したかった
「彼とのご縁は、いま曖昧な状態。
でも、あなたが“自分の心”を大切にし始めれば、
本当に必要な人とのご縁が動き始めますよ」
先生の言葉に、私は泣いた。
（もう、自分を安売りするのはやめよう）
それが、私の心の底から出た“本音”だった。
次に彼から来たメッセージには、もう返事をしなかった
未読のままのLINE。
スマホの画面を閉じると、不思議と心が軽くなっていた。
さびしい。でも、後悔はない。
「好きだから」だけで、自分を犠牲にする恋は、もうやめよう。
“ちゃんと向き合ってくれる人”が、きっとどこかで待っている。
その未来を信じてみたくなった。
▼「好きだけど、大切にされてない」…そんなあなたへ
想われたい。愛されたい。
でも、それは“がまんしてでも手に入れるもの”じゃありません。
あなたが“自分を大切にした瞬間”、
運命の恋は動き出します。
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あなたの価値を見失わないために。
愛される未来へ、心の声をひも解きましょう。
