第4回:再構築のきざしと、心が揺れる試練
少しずつ戻り始めた“ふたりの日常”
「なんかさ、久しぶりにこうして連絡取り合ってるの、ちょっと変な感じだね」
彼からそう送られてきたLINEに、沙羅は小さく微笑んだ。
再会してからというもの、ふたりはまた、少しずつメッセージを交わすようになっていた。
毎日ではないけれど、朝の「おはよう」や、何気ない日常の報告。
それだけで、沙羅の心は少しずつ満たされていった。
だけど――。
油断しかけた心に走った影
ある日。
ふとしたタイミングで、彼のSNSに“知らない女性”との写真が載っていた。
しかもその投稿には、「楽しかった〜!」というコメントと、親密そうな雰囲気。
胸が、きゅっと締めつけられる。
「彼、もしかして…もう別の人と…?」
せっかくまた繋がれたと思ったのに。
どうして、こんなタイミングで、こんなことが起きるの?
心の奥から、またあの“不安”が這い上がってくる。
再び椿先生へ――揺れる気持ちを受け止めてほしくて
いてもたってもいられず、沙羅は再び椿先生に電話をかけた。
「先生…また相談させてください」
少し涙声になりながら、彼のSNSのことを話す沙羅。
椿先生は、穏やかな声で言った。
「沙羅さん。まず、その写真を見た“あなたの気持ち”が大切です。彼を信じたい気持ちと、裏切られるかもという恐れ。どちらも、本当のあなたですよね?」
沙羅は無言でうなずいた。
「彼の気持ちを視てみましょう」
占いの結果を読み取った椿先生の口調が、少しだけ変わる。
「彼は、その女性と深い関係ではありません。ただの知人、もしくは職場のつながりのように見えます。でもね……あなたの存在が今の彼の中で“特別”になりつつあることは確かです」
信じることの、難しさと強さ
「今、彼の気持ちは揺れています。まだ“戻ろう”とまでは思っていません。でも、あなたと再会してから彼の中で何かが変わったのは確かです」
「今は、信じて待つこと。そして、彼に問いたださず、自分の中で感情を整理してみてください。それが、“復縁”への近道になるはずです」
沙羅は電話を切ったあと、しばらく空を見上げた。
夕暮れの空。少し肌寒くなってきた風が頬をかすめる。
「信じるって、難しいな。でも…信じたい。あのときと同じ後悔はしたくないから」
沙羅の中に芽生えた“自分軸”
彼と再会してから、沙羅の心は何度も揺れ動いてきた。
でも今、ほんの少しずつ、自分を取り戻し始めているのも事実だった。
「私が彼を信じたいと思うなら、その気持ちを大切にしてみよう」
それは依存ではなく、自分の気持ちをちゃんと自分で認めてあげること。
「占い師の言葉が、私の心のガイドになってる。迷ったとき、逃げ場じゃなくて、“戻る場所”みたいな感じ」
次回へ続く
試される信頼、揺れる心。
沙羅の恋はまだ未完成だけれど、確かに進んでいる。
次回は、彼との距離がさらに縮まるのか、それともまた壁が現れるのか――。
沙羅の恋の行方と、占いが導くもう一つの答えに注目。
沙羅のように、恋愛の途中で心が揺れたとき。
誰にも言えない不安や嫉妬、信じる勇気を取り戻したいとき。
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