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占いにすがりたくなる夜の言い訳

ココナラ電話占い 恋愛

午前1時。
スマホを握りしめて、私は「彼 気持ち わからない」と検索していた。
気がつけば、“当たる”と噂の電話占いサイトにログインしている自分がいた。

クレジットカードの番号を入力しながら、心のどこかで思う。

――私、大丈夫? こんなことで。

でもね、その“こんなこと”が、
時にどんな高級美容液より、
どんな女友達の励ましより、
圧倒的に救ってくれる夜があるのよ。


恋がうまくいってるとき、私たちは占いなんて見向きもしない。
タロットも星占いも、12星座の相性も、ほぼスルー。

でも、彼のLINEが急にそっけなくなったとき。
次のデートの約束がどんどん遠のいていくとき。
「これって私だけが好きなの?」という不安に夜が支配されたとき。

人は、「未来が知りたい」んじゃなくて、
「安心したい」んだと思う。

だから私は、あの夜、
誰か知らない“占い師”に、自分の恋の命運を預けた。


「彼とはご縁があります。少し連絡が減っているのは、お相手の気持ちが定まっていないからです」
「来月の中旬、動きがあります。連絡も増えますよ」
「あなたが少し引いてみると、彼の気持ちが動き出します」

――なんて優しい、そして都合のいい言葉たち。
だけどその言葉に、私は泣きそうになった。

きっと、本当は“未来”なんてどうでもよかった。
誰かに「大丈夫ですよ」と言ってほしかっただけ。
「彼はあなたをまだ好きだよ」っていう、
甘くてほろ苦い魔法の言葉がほしかっただけ。


占いにすがる自分を、情けないと思ったこともある。

恋が壊れそうになるたびに、
星の配置や水星逆行に責任転嫁してる私は、
理性的な自立した大人の女性とは言えないのかもしれない。

でも、冷静に考えてほしい。

人は、恋に落ちた時点で
“合理性”なんていうものは玄関に置いてきてるんじゃないか?


夜って、余計なことを考えすぎる時間。
昼間の自信や強がりは、
メイクと一緒に洗い流されてしまう。

そんな夜、
誰にも言えない恋の不安を抱えて、
電話占いのボタンを押す指に、
私は“弱さ”より“人間らしさ”を感じるのだ。


占いにすがることに、理由なんていらない。
でも私たちは、つい言い訳を探してしまう。

「ただの参考程度に見てるだけ」
「なんとなく、暇だったから」
「友達にすすめられて」
――本当は、心が張り裂けそうだったからなのに。

だけど、それでいいと思う。
人間なんて、常に強くなんていられない。
恋をすると、誰もが“最強”じゃなくなる。
だからこそ、夜の不安にちいさな“光”が必要なんだと思う。

たとえその光が、
画面越しの占い師の言葉でも。


あの日、私は電話を切ったあと、少しだけ笑った。

未来は、やっぱり誰にもわからない。
でも、「大丈夫ですよ」という優しい声のおかげで、
私はその夜、ちゃんと眠れた。

それだけで、占いに使った3,000円は、
決して高くなかった
と思ってる。


恋に正解も不正解もないように、
不安の乗り越え方にもルールはない。

星に頼っても、カードに問うても、
誰かの声に涙しても、
それは全部、愛を大切に思っている証だと思う。

そして今日もまた、
誰かがきっと、夜のどこかで“占いにすがる理由”を探してる。

「大丈夫」と言ってほしいだけの、
私たちの、言い訳という名の“心の防衛”を、
どうか誰も笑わないでほしい。

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