──「私らしさ」の定義書はどこにあるの?それとも、誰も持ってないの?
「自分らしく生きる」ってよく聞くけど、正直言って、難しすぎない?
朝起きて、鏡の前で「今日は私らしくあるぞ!」って気合い入れても、
その“私らしさ”が一体なんなのか、いまだにわからない。
友達は「私はこういう性格だから」「私はこういう生き方が好き」と言うけど、
その言葉も結局は、自分の中で築いた“型”みたいなもの。
でも、その“型”って周囲の期待や流行、環境でコロコロ変わったりしない?
仕事でしっかり者の私が、プライベートでドジっ子キャラになったり、
オシャレに無頓着だったのに、突然ヴィーガンになったり。
そのたびに「これが私?」って問い直す。
それに、SNSを見れば「#私らしく」とタグ付けされた写真が溢れてて、
みんなが理想の“自分らしさ”を競い合ってるみたい。
それがまたプレッシャーになることもある。
じゃあ、いったい誰が「私らしく」を決めてるんだろう?
家族?友人?恋人?社会?それとも私自身?
考えてみれば、答えはシンプルかもしれない。
「私らしく」は、誰かに決めてもらうものじゃなくて、
私が毎日ちょっとずつ“作っていくもの」だ。
完璧な“私らしさ”なんて存在しないし、
日によって、季節によって、心境によって変わって当然。
自分を縛る枠から一歩離れて、
ちょっと自由に、好きに、変わっていい。
その繰り返しが、「私らしさ」を育てていくのだと思う。
だから、今日の私が“私らしい”なら、
それでいい。
そして明日の私は、また違う顔かもしれないけど、
それも私。
そうやって、毎日を柔軟に生きることが、
結局一番「私らしい」のかもしれない。