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第2話『ソーヴィニヨン・ブランと、心機一転の朝』

恋愛コラム 恋愛

― 迷って、転んで、それでも前を向きたくて。


目が覚めたのは、いつもより早い朝だった。
カーテンの隙間から差し込む光に、目を細めながら、
ふと、思った。

「このままじゃいけない」――と。

ずっと仕事のことで悩んでいた。
キャリア、将来、不安。
恋愛どころか、自分のことすら好きになれなくて。
でも、昨日泣いた分だけ、今朝の空気はどこか軽かった。


冷蔵庫を開けて、夕べ開けようと思ってそのままだった
ソーヴィニヨン・ブランのボトルを取り出す。

「朝からなんて…」と思いながら、
細いグラスにすこしだけ注いだ。

キウイやグレープフルーツのような香りがふわっと広がる。
みずみずしくて、透き通った青さが、まるで深呼吸みたい。

口に含むと、シャープな酸味と草原のような爽やかさ。
昨日までのモヤモヤをすっきり洗い流してくれるようだった。


ソーヴィニヨン・ブランは、一本芯のあるワインだと思う。
かわいらしい甘さも、ドラマティックな濃厚さもないけれど、
背筋がすっと伸びるような潔さがある。

まるで、「ちゃんとしなきゃ」と
肩に力が入っていた自分をそっと解いてくれるみたいだった。

「大丈夫。まだ、始められる」
ひと口ごとに、そう思えてくるから不思議。


私はスマホを取り出して、
ずっと保留にしていた転職エージェントのページを開いた。

何も変わらないままより、
変わっていく自分を選びたい。

グラスの中で輝くソーヴィニヨン・ブランの淡い黄緑が、
朝の光と重なって、小さな勇気をくれた。


“決意の朝”にふさわしい一本

ソーヴィニヨン・ブラン(辛口・白ワイン)

  • 【産地例】ニュージーランド/フランス・ロワール地方など
  • 【香り】グレープフルーツ、ハーブ、青リンゴ、キウイ
  • 【味わい】シャープな酸味/みずみずしくクリーンな飲み口
  • 【相性】サラダ、チーズ、魚介のカルパッチョ、鶏肉のソテー

フレッシュで爽やかなソーヴィニヨン・ブランは、
気持ちを切り替えたい朝や、新しい一歩を踏み出す日にぴったりのワイン。


あたらしい自分を始める朝に

ワインショップ LOIN(ロワン)では、
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小さな勇気がほしい朝に、
あなたの一杯がきっと見つかります。

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