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第5話『ロゼと、新しい恋の予感』

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― まだ始まっていない。それでも、心がふわりと揺れた午後。


その人とは、ワインスクールの体験講座で出会った。
偶然、席が隣だっただけ。
自己紹介の時、「ワインは詳しくないけれど、楽しく飲めればそれでいいんです」と笑った彼の声が、妙に耳に残った。

休憩時間に「この中でいちばん飲みやすかったの、どれでした?」と聞かれた私は、
迷わず「ロゼ」と答えた。

「同じです」
彼もそう言って、グラスの底を見つめた。


ロゼワインは、赤と白の“あいだ”にある。

はっきりしない。だけど確かに、何かがそこにある。
恋の始まりにも似ている。
まだ名前もつけられない関係。
ただ、隣にいると少しだけ嬉しくて、帰り道がふわりと明るくなる。

そういう気持ちを、私は久しぶりに味わっていた。


講座の最後に開けられたのは、南仏プロヴァンスのロゼだった。
淡いサーモンピンクの液体に、春の陽ざしのような光が差し込んで、
グラスが美しく輝いて見えた。

ストロベリー、白い花、オレンジピールのような香り。
口に含むと、するりと軽く、ドライでキレのある飲み口。

「飲みやすいけど、芯がありますね」
私の感想に、彼がうれしそうにうなずいた。


帰り際、彼が言った。

「よかったら、また一緒にワイン飲みませんか?」
私は、少しだけ迷ってから、笑ってうなずいた。

まだ、何も始まっていない。
でも、何かがここから動き出す気がした。

ロゼのように、やわらかく、あたたかく、でも確かに。


“恋の入口”にふさわしい一本

プロヴァンス・ロゼ(辛口・ロゼワイン)

  • 【産地】フランス・プロヴァンス地方
  • 【品種】グルナッシュ、サンソー、シラーなど
  • 【香り】ストロベリー、白い花、オレンジの皮、ハーブ
  • 【味わい】淡くドライで、すっきりとした酸味/余韻は短く軽やか
  • 【相性】冷製パスタ、生ハム、カプレーゼ、サラダ、軽めの和食

飲みやすさと上品な印象を兼ね備えたロゼは、
これからワインを始めたい方にもぴったり。
恋もワインも、やわらかな始まりを予感させてくれます。


まだ見ぬ恋に、そっと気づく午後に

LOIN(ワインショップ ロワン)では、
「飲みやすさ」や「季節感」からワインを選ぶこともできます。

気持ちが動いたそのとき、
何かを始めるきっかけになるワインが、きっと見つかります。

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