~「信じたい。でも、寂しい」その揺れる気持ちを救ってくれたのは──
「ねぇ、最近LINEの返事、そっけなくない?」
「ごめん、こっちは忙しいんだよ」
こんなすれ違いの会話が続いたある日、遥人さん(仮名)は彼との3ヶ月ぶりの通話を終えた後、ベッドの中で静かに泣いていた。
東京と福岡。
遠距離恋愛が始まって1年。最初は毎日していた連絡も、次第に減っていき、彼の返事は業務連絡のように淡々としたものに変わっていった。
「彼は、もう私のこと好きじゃないのかな…」
けれど、問い詰めて関係が壊れるのが怖くて、何も聞けない。
友達に話しても「遠距離なんて無理だよ」と言われて、ますます孤独になっていった。
そんなとき、インスタで流れてきた“遠距離恋愛の不安に寄り添う占い師”の言葉に、思わず涙がこぼれた。
「この先生になら、今の本音を話せるかも」──そう思い、電話占いに申し込んだ。
電話に出たのは、包み込むような優しい声の女性占い師。
生年月日と彼の下の名前を伝えると、霊感タロットで現状を視てくれた。
「彼は、今あなたのことをちゃんと想っています。ただ、“恋愛よりも仕事に集中したい”という気持ちが強くなっているの。決して冷めたわけじゃない。でも、余裕がないのよ」
その言葉を聞いたとき、遥人さんは涙が止まらなかった。
寂しさを「愛されていない」と思っていたけれど、彼なりに頑張っていたのだと、初めて知ることができた。
「あなたも“寂しい”と伝えていいの。我慢ばかりしていたら、あなたの心が先に壊れてしまうからね。彼は、あなたの言葉をちゃんと受け取ってくれる人よ」
占い後、遥人さんは勇気を出して彼に本音を送った。
「強がってたけど、ほんとはずっと寂しかった。今でもあなたのことが好き」
数分後、彼から返信が来た。
「ごめん。俺もほんとは同じ気持ちだった。寂しかった。でも、あなたに迷惑かけたくなくて…」
そこから、2人は少しずつ心の距離を取り戻していった。
月に一度のビデオ通話、次に会う予定を一緒に立てる時間。
「未来を一緒に見られること」が、遥人さんにとって何よりの癒しになった。
「電話占いに救われたのは、未来を知れたからじゃなくて、“自分の気持ち”を取り戻せたから」
と、今の遥人さんは笑って話す。
遠距離恋愛は、相手の気持ちが見えにくくて不安になるもの。
でも、自分の心をちゃんと見つめることができたとき、愛のかたちはまた変わっていきます。

次回は、「年下の彼との関係に悩んでいた女性の心がほどけた瞬間」をお届けします。どうぞお楽しみに。