彼と出会ったとき、「あ、この人だ」と本気で思った。
タイミングも、温度感も、未来の話も、すべてが自然で、
“運命の人”って本当にいるんだって、心から信じられた。
彼は私に「結婚を前提に付き合いたい」と言ってくれた。
仕事も恋愛も、これからはふたりで歩いていけるんだと思っていた。
…なのに。
――その現実は、あまりにも呆気なく崩れ去った。
発端は、彼のスマホだった。
通知に表示されたLINEの名前。「みゆき(職場)」。
“仕事のやりとりかな”と最初はスルーした。
でも、画面に浮かび上がるハートマークと「昨日の夜も幸せだったね♡」の一文に、
胸の奥がスッと冷たくなった。
手が震えた。信じたくなかった。
でも、既読履歴と添付された写真が、すべてを物語っていた。
問い詰めると、彼はしばらく黙ったあとにこう言った。
「…浮気じゃないんだ。
みゆきとは、ちゃんと真剣に考えてる」
……真剣?
私は何? じゃあ今までの未来の約束は?
名前を入れたペアのキーホルダーも、彼がくれた記念日ディナーも、
全部…嘘だったの?
それでも私は、彼のことが好きだった。
裏切られたと分かっても、気持ちは簡単に切り替えられなかった。
夜、枕を濡らして眠れない日々が続いた。
“私がもっと愛されていたら”
“私の魅力が足りなかったから”――
自分を責めて、責めて、ボロボロになっていった。
限界を超えた夜、
スマホで「裏切られた恋・どう立ち直る」と検索して見つけた電話占い。
半信半疑だったけど、どうしても、誰かに話を聞いてほしかった。
「こんばんは。つらいですよね、でも話してくれてありがとう」
優しく、でもまっすぐに言葉をくれたのは、
“気づきの占い師”と呼ばれる先生だった。
彼のこと、出会いの経緯、裏切りの事実。
全部、吐き出した。
先生は、私の話を遮らず、最後まで耳を傾けてくれたあと、こう言った。
「あなたは、“運命の人”を信じたんじゃなくて、
“運命を信じたいあなた自身”を信じてたのね」
「でも、運命の人って、“信じ合える人”よ。
今の彼は、あなたの“心”とちゃんと向き合ってくれていた?」
その言葉に、張り詰めていた何かがプツンと切れた。
“信じたかった”だけだった。
“都合のいい未来”にすがっていただけだった。
運命は、待つものじゃない。
自分がちゃんと“幸せだ”と感じられる場所を、選んでいいんだ。
そう気づいたとき、
胸の痛みの奥に、ほんの少しだけ「自由」が芽生えた気がした。
「また、誰かを信じるのが怖い」
「でも、もう一度だけ、ちゃんと恋がしたい」
電話を終えたあと、そう思えた。
――今度は、“自分の心”をごまかさない恋がしたい。
それが、本当の運命の始まりなのかもしれない。
「“運命”は信じるものじゃなく、自分で育てていくもの」
恋に裏切られたとき、心はひどく傷つきます。
でもそれは、あなたが本気で向き合っていた証拠。
自分を責めないで。
もう一度、信じられる恋に出会うための第一歩を踏み出しましょう。
▶ 「裏切りから立ち直れない…」そんな夜は、心に寄り添う鑑定を
あなたの心が、もう一度やさしさに触れられますように。