――恋なんて、もうしない。
そう誓ったはずだった。なのに、また私は、彼に心を奪われていた。
出会いは職場だった。
新人教育の担当としてやってきた彼は、空気を読むことなく、はっきりとモノを言うタイプ。
周囲からは「ちょっと怖い人」と噂されていたけれど、私はそのまっすぐな視線に、心を打たれてしまった。
おひつじ座の私は、昔から恋にも人生にも一直線。
好きになったら一直線。痛い思いをしても引けない。
そんな性格のせいで、過去には何度も恋で傷を負ってきた。
「また同じことを繰り返すかもしれないよ」
親友は心配してくれたけど、それでも私は彼を止められなかった。
彼と過ごす時間は、いつも熱を帯びていた。
LINEのやり取りは少なく、デートの約束も急だったけど、
一緒にいるときの彼は、誰よりも優しくて誠実だった。
だけど――ある日、ふと見てしまった彼のスマホ。
そこに映っていたのは、私には見せたことのない柔らかい笑顔。
相手は、別の女性だった。
「これは……ただの友達」
彼はそう言った。でもその瞬間、私の中で何かが崩れた。
信じたい。だけど、怖い。
これ以上、また裏切られるのはもう無理だ。
でも、嫌いになれない。
情熱は、傷つくほどに深く染み込んでしまう。
泣きながら帰宅したその夜。
眠れずにスマホを握りしめ、ぼんやりとSNSをスクロールしていると、
「恋愛の悩みを話せる・占い・深夜OK」と書かれたバナー広告が目に飛び込んできた。
《電話占いココナラ》
思わずタップして、私は予約ボタンを押していた。
「こんばんは。いま、どんな気持ちでいますか?」
優しい声だった。
名前も顔も知らない相手なのに、その一言だけで、堰を切ったように言葉が溢れ出した。
彼との出会い。熱くて、不安定で、でも恋しくて――
私はただ、彼を信じたかっただけ。
「あなたは、傷つくことを恐れてる。でもそれは、
“本気で愛している証拠”ですよ」
と、先生は言った。
「ただし、“信じる”ことと、“自分を犠牲にする”ことは違います。
あなたがあなたらしくいられる恋こそが、真実の恋です」
その言葉に、私はやっと涙を流すことができた。
夜が明けたとき、
私の中にあった“情熱”は、少しだけ柔らかくなっていた。
燃え上がるだけじゃない、
あたたかく寄り添い合う恋を、私はもう一度、選びたいと思った。
そして今度こそ、
自分の心を置き去りにしない恋を、したい。
💬 傷ついた情熱に、もう一度“希望”を灯すために
おひつじ座のあなたは、恋に一直線。
だからこそ、裏切りや不安に人一倍敏感になるのも当然です。
「信じたいのに、疑ってしまう」
「傷ついたけど、まだ彼が忘れられない」
そんなときは、無理に答えを出さず、まず心を整理する時間を。
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恋の痛みを知っているあなただからこそ、
本当に幸せになれる未来が、きっと待っています。