――この気持ちは、誰にも話せない。
でも、だからこそ、本物だった。
みずがめ座の私は、どこか浮いていると言われることが多かった。
人に合わせるより、自分のリズムを大切にしたい。
みんなが右に行っても、私は左が気になる。
恋愛にも、どこか冷静で、感情に流されるのは自分らしくないと思っていた。
そんな私が惹かれたのは、まさかの人だった。
上司、しかも既婚者。
「そんなのありえない」って、自分に言い聞かせても、心は逆らえなかった。
彼は、いつも私の考えを面白がってくれた。
「君の発想って、ほんとに自由だね」
そんなふうに言ってくれる人は、初めてだった。
気づけば、ふたりきりの時間が増えていた。
LINEのやりとり、遅くまで続く打ち合わせ、
そしてある日の帰り道――
何も言わずに、私の手を取った。
その瞬間、私はもう逃げられなくなっていた。
友達にも、家族にも、誰にも言えない。
でも、彼と過ごす時間は、私にとって“世界の中心”だった。
「いつか終わるって、わかってる」
「でも、今だけはこのままでいたい」
理屈ではなく、感情で恋をしている自分に、戸惑っていた。
自由でいたはずの私が、
こんなにも誰かに囚われているなんて――
その夜、ふとSNSで目に入った言葉があった。
《言えない恋こそ、誰かに聞いてもらうべき。あなたの心、置いてけぼりにしていませんか?》
リンク先は、《電話占いココナラ》だった。
占いなんて信じないと思っていたのに、
気づけば、予約ボタンを押していた。
電話の向こうの先生は、私が何も言わないうちから、
ぽつりと語りかけた。
「あなたの恋は、誰にも理解されないかもしれません。
でも、“誰かを真剣に想う気持ち”に、正解も不正解もありませんよ」
私は、初めて自分の恋を肯定された気がして、涙がこぼれた。
先生は続けた。
「この恋があなたにとって、どんな意味を持つのか。
それを知ることで、“未来”の形が少しずつ見えてきますよ」
今もまだ、彼との関係は曖昧なまま。
でも私はもう、誰にも言えなかったこの気持ちを、自分でちゃんと抱きしめている。
みずがめ座の私にとって、
「誰にも話せない恋」は、
「誰よりも本気で愛した恋」だったのかもしれない。
💬 誰にも話せない恋をしているあなたへ
みずがめ座のあなたは、一見クールでも、
心の奥では“誰かに理解されたい”という切なる想いを持っています。
▶ 「この恋、苦しいけれどやめられない…」そんなときは心に寄り添う鑑定へ
孤独を抱えた恋でも、あなたの心はひとりじゃありません。
どうか、あなた自身を責めないでください。