「ずっと好きだった。もしよかったら、俺と付き合ってください」
優しくて、誠実で、誰にでも丁寧な彼。
そんな彼からの突然の告白に、私は返事ができなかった。
ありがとうって思った。
うれしかった、ちゃんと“女性として”見てもらえたことが。
でもそのとき、なぜか笑えなかった。
(なんで、こんなに心がざわざわするの…?)
「悪い人じゃない」「むしろ、いい人すぎるくらい」
職場の同僚だった彼は、いつも私を気にかけてくれた。
重い荷物を持っていたらすぐに手を差し出し、
体調が悪ければそっと栄養ドリンクを置いていってくれる。
「〇〇さんと話すと落ち着く」
「いつか、誰かの隣にいるならあなたがいいなって思ってた」
そんなふうに、まっすぐ想いを伝えてくれた。
でも私は…ただ「ありがとう」としか返せなかった。
“好きじゃないわけじゃない”のに、迷いが消えない
彼と付き合ったら、きっと穏やかで安心できる恋ができる。
彼の優しさに、私はいつも救われてきた。
だけど、「ドキドキする」とか、「一緒にいたくて仕方ない」とか、
そういう感情とはちょっと違っていた。
(恋って、安心だけじゃだめなのかな)
それとも、
(私が誰かを“ちゃんと好きになること”ができないだけ?)
自分の気持ちがわからなくなっていた
彼のことを大切に思っている。
でも、それが“恋”なのか“情”なのか、わからない。
もしこのまま付き合ったら、
彼を傷つけることになるんじゃないか――
そんな不安のほうが大きかった。
どうしたらいいかわからず、
私はまた、あの先生の声を聞きたくなった。
「気持ちが動かないのは、あなたが悪いんじゃありません」
電話越しに、先生は静かに言った。
「“自分を大切にする恋”に慣れていない方ほど、
優しさに触れると“それが愛かも”って思ってしまうこと、ありますよ」
「でも本当の恋は、“義務感や期待”じゃなく、“心が自然に求めるもの”なんです」
「彼の想いに応えなきゃ」って、どこかで思っていた
「こんなに私を大切にしてくれる人を、手放していいの?」
「断ったら、きっと悲しませてしまう」
そんな思いが心を縛っていた。
でも先生は言った。
「あなたの気持ちは、ちゃんと“育てる”こともできます」
「ただ、“無理して好きになろうとする”恋は、あなたをすり減らしますよ」
私が選んだのは、“いまの本音を大切にすること”
彼に返事をした。
「ありがとう。でも、正直に言うと、まだ自分の気持ちが揺れてるの。
あなたのことを大事に思うけど、今は答えを出せないの」
彼は少しだけ驚いた顔をしたあと、
「…うん。正直に話してくれて、ありがとう」って微笑んだ。
その笑顔に、少しだけ胸が痛くなった。
でも同時に、どこかほっとしていた自分がいた。
▼「断るほどじゃないけど、付き合う決め手もない」…そんなときに
恋は、ドキドキだけでも、安心だけでもうまくいかない。
“ちゃんと向き合いたい”気持ちがあるなら、
あなたの心の深いところにある想いに、目を向けてみてください。
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