~「彼のすべてが私の世界だった」その恋から抜け出すまで~
「LINEの既読がつかないだけで、一日中落ち着かなくなるんです」
菜月さん(仮名・29歳)は、1年付き合っていた彼にどんどんのめり込み、いつの間にか“彼中心の生活”になっていた。
彼が誰と飲みに行くのか、いつ返事をくれるのか。
仕事中でもスマホばかり気にして、返事がない日は気が狂いそうになっていた。
「好きな気持ちは本物。でも、こんなに苦しいのって、おかしいですよね……?」
ある晩、ついに彼に「ちょっと距離を置きたい」と言われてしまった。
心のバランスを崩しかけた菜月さんは、自分ではもうどうしたらいいか分からなくなっていた。
そんなとき、SNSで見かけた“恋愛依存からの解放”をテーマにした電話占いの広告に惹かれ、思い切って電話をかけてみた。
電話の向こうにいたのは、やわらかな口調の占い師。霊感と心理カウンセリングを組み合わせた鑑定スタイルで、丁寧に話を聞いてくれた。
「あなたが“彼を失うのが怖い”と感じてしまうのは、自分自身を愛しきれていないからよ。彼を通して、自分の存在価値を確かめようとしているのね」
その言葉に、菜月さんは息が詰まるような思いがした。
まさに、自分の核心を突かれた気がした。
「彼に執着しすぎると、あなたの魅力はかえって失われてしまうの。まずは“自分を癒す時間”を作って。あなたがあなたらしくいられる場所を思い出して」
占いのあと、菜月さんは少しずつ生活を整えはじめた。
朝、スマホを見る前に散歩をする。夜は彼からの返信を待たずに寝る。
友人と過ごす時間、好きだった読書やヨガを再開した。
不思議なことに、彼からも「最近、雰囲気変わったね。なんかいい感じだね」と言われるようになった。
距離を置かれていた関係も、ゆっくりと戻ってきた。
「彼がすべてだった自分から、自分自身の人生を取り戻せた気がする。
恋愛って、誰かに合わせることじゃなくて、自分のままでいられることなんだって、初めてわかりました」
「彼がいないと生きていけない」──
そう思ってしまう恋ほど、実は自分の心がSOSを出しているサインかもしれません。
電話占いは、そんなあなたの内側にそっと寄り添い、「本当の幸せとは何か」を教えてくれる場所でもあるのです。

次回は、「マッチングアプリで出会った彼の本音を知って迷いが晴れた女性の物語」をお届けします。どうぞお楽しみに。