──言葉がなくても心地よい。それが“本当の相性”かもしれない。
「沈黙が怖いんです…」
これは、恋愛相談で意外と多い悩み。
会話が途切れたときに流れる“あの空気”。
急にお互いスマホをいじり始めたり、水を飲む音が妙に大きく感じたり…。
「何か話さなきゃ」「気まずいって思われてないかな」
そんな焦りで、ますます言葉が出てこなくなる――それ、あるあるです。
特に、付き合いはじめやまだ距離の浅い相手とのデートでは、
“会話が続く=相性がいい”という幻想を抱きがち。
逆に言えば、“無言=盛り上がってない”と思い込んでしまう。
でもね、本当に相性のいい人って、
“沈黙すら共有できる相手”だったりするの。
たとえば、ふたりで散歩してるとき。
会話が途切れても、ただ同じ方向を見て歩いてるだけで、
なぜかほっとしたり、安心したりしない?
あるいは、カフェでお互い違う本を読んでいても、
「この空間、なんだか居心地がいいな」と思えたら、それってもう立派な“通じ合い”。
沈黙は、会話の“余白”。
そしてその余白があることで、
言葉にしなくても伝わる気持ちや、安心感がじんわりと育っていく。
もし、沈黙に不安を感じるなら、それはまだ“自分を演じている証拠”。
「退屈な女って思われたくない」
「話題がないなんて思われたくない」
その気持ちはよくわかるけど、本当の自分を出すには、沈黙も受け入れる勇気が必要。
逆に、“沈黙すら気楽”に感じられる人と出会えたら、それは恋のサインかも。
もちろん、無言の時間が続きすぎて、心がモヤモヤする場合もある。
そんなときは、相手との温度差や、価値観の違いを見つめ直すチャンスでもある。
自分が“沈黙を心地よく感じられる相手”は誰か。
それに気づくためにも、時には一人でゆっくり自分と向き合う時間や、
第三者に気持ちを話して整理することも大切。
気まずさをごまかす恋じゃなく、安心して沈黙できる恋を選ぼう。