──彼はさりげなく過ごしたい派、私は特別な演出を期待していたのに…
記念日――恋人同士にとっては、大切な節目であり、
愛情を再確認する絶好のチャンスでもある。
でも、その過ごし方に対して、男女でこんなにも温度差があるとは、
付き合い始めて初めて知ることも多いだろう。
彼は「特別に何かしなきゃ」とはあまり考えず、
普段通りに会ったり、軽く食事を済ませたりするだけで満足。
むしろ、大げさな演出をプレッシャーに感じるタイプも多い。
一方で、私たち女性は記念日をロマンチックに演出したくなる。
ちょっと背伸びしておしゃれなレストランを予約したり、
サプライズを仕掛けたり、思い出に残る一日にしたい。
だから、期待していた演出がなかったり、
何のリアクションもなかったりすると、がっかりしたり、
「私のこと、本当に大切に思ってるのかな？」と疑ってしまう。
このズレの背景には、
男女の“愛情表現のスタイル”と“感情の表し方”の違いがある。
男性は日常の積み重ねで愛情を示す傾向が強い。
記念日だからといって特別な行動をすることが、
必ずしも彼にとっての愛情表現ではない。
女性は特別な日にこそ、
言葉や行動で「あなたが特別」という気持ちを確認したい。
だからこそ、その日にかける期待が高くなる。
このギャップを埋めるためには、
まず自分の期待を正直に伝えること。
「記念日には、こういうことをしてほしい」
「私にとっては、あなたからのサプライズがとても嬉しい」
そう話すことで、彼もあなたの気持ちを理解し、
次回の記念日に向けて努力しやすくなる。
また、彼の愛情表現が普段の小さな気遣いや言葉にあることに気づければ、
記念日に対する期待のバランスもとれる。
大切なのは、
記念日という“特別な日”だけで愛情のすべてを測らないこと。
日常の積み重ねこそが、
ふたりの関係を支えているのだから。
記念日の温度差に戸惑ったら、
その気持ちを押し込めず、やさしく彼に伝えよう。
そして、彼のペースも尊重しながら、
ふたりなりの記念日の過ごし方を一緒に見つけていくことが、
愛を深める一番の近道だと私は信じている。
