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誓いの言葉より、自分にYESと言えること

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──誰かと生きるのは素敵。でも、誰かのせいで自分を見失うのは悲しい。


「いいなあ、結婚してて」
そう思ったのは、たしか20代前半の頃。
親戚の結婚式、SNSのウエディング投稿、職場の“既婚者特権”に、
独身であることに、妙な“遅れ”を感じていた。

でも、30代になった今、
既婚者のリアルな姿を見聞きするたびに——
独身であることに、ほっとしてる自分がいる。

それは、決して結婚を否定したいわけじゃない。
愛し合って、支え合って、一緒に年を重ねていく。
そんな関係は尊いし、私だって願わくば手に入れたい。

でも、スーパーで泣きそうな顔をしながら子どもをなだめる女性、
夫の愚痴でランチの1時間がまるまる終わる友人、
「自由がない」「気遣いばっかり」とため息をつく同級生……
“結婚”という言葉の裏に潜む現実を見たとき、
私はふと思うのだ。

「私は、今の私を生きているな」って。

誰の許可もいらずに旅行の予定を立て、
深夜にワインを飲みながらNetflixを一気見して、
転職を決めたって、引っ越しを決めたって、
相談しなくちゃいけない“家族会議”なんてない。

それはつまり、全部自己責任。
でも、だからこそ、自由であり、潔い。

結婚をしたってしなくたって、
人は孤独を感じるときがあるし、
悩みも、面倒も、思いがけずやってくる。

結婚してるから幸せ、じゃないし、
独身だから不幸、でもない。

どんな人生も、選んだ先にあるのは、
“日常”という地味で濃いドラマだ。


「結婚って、幸せの証明じゃなくて、
たった一つの選択肢でしかない。」

そう思えるようになった今の私は、
誰かの不機嫌に怯えることもなく、
冷めた愛にしがみつく必要もない。

私の人生は、私が選ぶ。
その選択が、たとえ一人で歩く道でも、
しっかりと私を肯定してくれるなら、それで十分美しい。

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