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「“付き合う”って、何をもって“ちゃんと”なの?」

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「付き合ってるの?」って聞かれたとき、
ふと、口ごもってしまった。

付き合ってる…つもり、ではある。
でも、ちゃんと「付き合おう」って言われたわけじゃない。
デートもしてるし、手もつないだし、夜を一緒に過ごすこともある。
でも、それが“彼氏”と“彼女”の関係なのかは、
正直、わからない。

現代恋愛のグレーゾーンは、とにかく広い。
ラベルを貼らない自由な関係がもてはやされて、
「付き合う前に体の関係」も当たり前のようになってきた。

でも心のどこかでは、
「私たちって、どういう関係なの?」って
聞きたくてたまらない自分がいる。

それを聞いたら壊れる気がして、
飲み込んできた言葉たち。
“今のままで幸せなんだから”って言い聞かせながら、
実は「ちゃんと付き合ってる」って保証がほしかっただけなのかもしれない。

付き合うって、
LINEのステータスが「交際中」になること?
友達に紹介されること?
誕生日に一緒にいられること?

いや、そうじゃない。

“ちゃんと付き合ってる”って、
不安なときに「大丈夫だよ」って言ってくれること。
寂しい夜に、そっと手を差し伸べてくれること。
会えない日が続いても、ちゃんと想っていてくれること。

それって、ラベルじゃなくて、“姿勢”だ。

「付き合ってる」と口では言っても、
何週間も連絡が来なかったり、
「今夜ひま?」のときだけ現れたり、
その実態が“都合のいい存在”なら、
それはもう「ちゃんと付き合ってる」なんて言えない。

逆に、まだ告白もしてないのに、
毎日連絡をくれて、体調を気遣ってくれて、
自分を尊重してくれる人のほうが、
よほど“恋人”らしいこともある。

肩書きにしがみつきすぎると、
その言葉に安心して、
行動の違和感を見過ごしてしまう。

そして逆に、
“言葉にされない関係”にいつまでも縋っていると、
不確かなまま、心が擦り切れていく。

だから、私は思う。

「ちゃんと付き合ってるかどうか」は、
“どう感じてるか”で決めていい。
ラベルじゃなく、日々の“言動”で判断していい。

付き合うって、本来もっと愛おしいものだ。
誰かと一緒にいられる喜びを、
もっと堂々と、安心して感じられるものであってほしい。

恋人って、
“会いたい”と言えば会いに来てくれる人。
“心配だ”と言えば寄り添ってくれる人。
“うれしいこと”を一緒に喜んでくれる人。

そしてなにより、
“あなたでなきゃダメなんだ”って伝えてくれる人。

それが“ちゃんと付き合ってる”ということなんじゃないかと思う。

だからもう、「私たちって、何?」と悩む恋を続けるのではなくて、
“この人と一緒にいると、ちゃんと自分でいられる”
そんな恋を、選んでいこう。

恋愛の形が多様になったこの時代だからこそ、
答えはいつも、自分の心の中にある。

そしてそれを信じることこそが、
“ちゃんとした恋”の第一歩なのだと思う。

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