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第3話『クレマンと、ささやかな幸せ』

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― 特別じゃなくていい。笑って乾杯できる夜が、いちばん尊い。


誕生日でも記念日でもない、ただの金曜日。
仕事帰りの彼と、待ち合わせしてスーパーで買った食材と、
ロワンで選んだクレマン。

帰り道、「冷蔵庫にあるアボカド、今日こそ食べよう」と笑った彼の声が、
妙に心地よかった。

誰かと暮らすって、たぶんこういうことなんだと思った。


付き合いたてのころは、
背伸びしたディナーや、駅前のブーケが嬉しかった。

でも今は、部屋着のままキッチンに立って、
じゃがいもを蒸しながらワインを冷やす夜の方が、
ずっと落ち着く。

「いい音するよ」と言って、
彼がポン、と音を立てて開けたクレマン。
スパークリング特有の軽快な泡が立ち上がる。

グラスに注がれるたび、
炭酸の泡と一緒に笑い声まで溢れていくようで、
なんだか胸がじんわりした。


シャンパーニュよりも少しだけ控えめな、けれど十分に華やかなクレマン。
たとえば、ブランドのバッグよりも、自分に似合うシャツを選ぶような。
「わたしたちらしさ」を大切にした1本。

口に含むと、白い花や柑橘の香り。
シャープさよりも、まろやかさがある。

それが、今の私たちの関係そのものだった。


食卓に並ぶのは、塩茹でしたブロッコリーと、彼が焼いたオムレツ。
それから、揚げたての唐揚げ。
クレマンと唐揚げが、驚くほど合うと知ったのは、この夜だった。

「高級レストランもいいけど、こっちの方が、私たちっぽいね」
そう言うと、彼が少し照れた顔をしてうなずいた。


大きな夢も、劇的な展開もいらない。
ただ、今日もふたりで笑って過ごせたという事実が、
なによりも幸せだった。

きっと、何も起きないことが、
いちばん尊いのだと思う。


“日常を祝う泡”にふさわしい1本

クレマン・ド・ロワール(スパークリングワイン)

  • 【産地】フランス・ロワール地方
  • 【品種】シュナン・ブラン主体/カベルネ・フランなど
  • 【香り】白い花、青りんご、シトラス、トースト
  • 【味わい】きめ細やかな泡/やわらかで親しみやすい辛口
  • 【相性】唐揚げ、ポテトサラダ、魚介のマリネ、ピザなど

シャンパーニュと同じ製法で作られながらも、
価格は抑えめでデイリーに楽しめる、まさに“ご褒美以上、記念日未満”の泡。


「なんでもない夜」こそ、記憶に残る

ワインショップLOIN(ロワン)では、
特別な日より、今日という1日を大切にするためのワインが揃っています。

きらきらとした泡の中に、
あなたの“ささやかな幸せ”をそっと閉じ込めてみませんか。

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