夏の朝、メイクより先に塗るもの。それが、日焼け止め。
私は顔用と体用でSPFの種類を使い分けてるし、
日差しが強い日はPA+++以上じゃないと外に出たくない。
紫外線は、じわじわと肌を老化させる。
見た目にはわからなくても、確実に奥でダメージを蓄積していく。
──あれ? これ、恋愛にも似てる気がしない?
最初は大丈夫そうな人だった。
LINEの返事もマメで、話も面白い。
でも付き合っていくうちに、
「なんでそんな言い方するんだろう」とか、
「それ、こっちが気をつかわなきゃいけないの?」とか、
小さなモヤが積もっていく。
太陽の下では見えなかった“陰”が、夜になると浮かび上がるように、
人の本質って、じわじわ効いてくるものなのよね。
それでも、最初のときめきが強いと、
「たまたまだよね」とか、「私が大人になればいいだけか」って、
無防備になりがち。
でも気づいたときには、心がじんわり日焼けしてる。
だから恋にも、SPFが必要なのよ。
自分を守るための“距離感”、
無理しない“タイミング”、
そして、嫌なことを「嫌」と言える“自己防御力”。
好きだから全部受け入れなきゃいけない──そんなことない。
ちゃんと塗って、ちゃんと守って、それでも好きなら、
その恋は本物だと思う。
「自分を守りながら恋するなんて、冷めてない?」
そう言う人もいる。
でもね、私たちは知ってるの。
“素肌”のままじゃ、真夏の恋には耐えられないこともあるって。
もちろん、どんなに気をつけても、うっかり日焼けすることもある。
信じてた人に裏切られたり、優しくされすぎて期待しすぎたり。
だけど、その痛みもまた、“夏”という季節の一部。
大事なのは、焼けたあとにどうするか。
保湿して、自分をいたわって、
「もう誰も信じない」じゃなくて、
「今度はちゃんとSPF塗ってから行こう」って思えるかどうか。
恋だって、同じ。
もう一度、信じられる自分になるために、
少しずつ“自分に優しい愛し方”を覚えていく。
日焼け止めは、やさしく伸ばして、しっかり塗るもの。
恋も、無理にこすらず、なじませるように始めよう。
この夏の恋、あなたの心には何を塗りますか?