彼と連絡が取れないだけで、息がしにくくなる夜がある。
既読がつかないスマホの画面を眺めながら、
「私、また嫌われた?」って、ぐるぐるとネガティブループに突入。
そんなとき、私はふと思う。
恋愛って、こんなにメンタルを乱すものだったっけ?
心が落ち着かない。
食欲がなくなる。
逆にやけ食いする。
寝ても寝ても疲れるし、仕事も集中できない。
失恋ならまだわかる。
でも今の私は、恋が「続いている」のに、
心が「壊れかけている」。
恋が始まった頃のあの高揚感はどこへいったのか。
トキメキのはずが、今や毎日がジェットコースター。
彼の一言で天国に行けて、
既読スルーで地獄へ真っ逆さま。
私は今、恋をしているのか、それとも不安という病にかかっているのか。
SNSでは「彼氏に会えなくてつらい」「連絡がなくてしんどい」ってつぶやきがあふれてる。
それに「わかる〜!」って共感の嵐。
だけど、ちょっと待って。
本当にそれ、“恋愛の悩み”って片付けていいんだろうか。
愛されていない不安、
見捨てられる恐怖、
自分の価値を彼の反応で測ってしまうクセ。
それって、ただの恋じゃなくて、
もしかしたら心が少し疲れてるサインなんじゃないかと思う。
私の友人Aは、彼との関係に悩んで、とうとうカウンセリングに通い始めた。
「恋愛ごときで通院なんて…って思ってたけどね、心って想像以上に正直だった」と彼女は言う。
実際、メンタルの専門家たちは言う。
恋愛は人間関係の中でもっとも“心の傷”が顕在化しやすいフィールドなのだと。
子どもの頃の愛着、自己肯定感、トラウマ、孤独感。
全部が、恋を通してあぶり出される。
だからこそ、恋をして幸せになる人もいれば、
恋をして心が壊れる人もいる。
恋が原因で、メンタルが揺れることがある。
でもそれは、弱さじゃない。
むしろ、心がちゃんと感じている証拠だ。
我慢することは、美徳じゃない。
「こんなことで病んじゃいけない」なんて自分に言わなくていい。
“恋”って、時に“戦場”みたいなものなんだから。
大事なのは、「誰かを愛すること」と「自分を大切にすること」が、
ちゃんと両立しているか。
誰かを好きでいるあまりに、
自分のメンタルがボロボロになるようなら、
それは愛じゃなくて、依存かもしれない。
私は最近、朝起きたときに自分にこう聞くようにしている。
「今日の私は、私の味方になれてる?」
彼のことを考える前に、
まず“自分”の声を聞く。
ごはん食べた? ちゃんと寝た? 深呼吸した?
恋よりも、まずは自分との関係をよくしてあげることが、
案外いちばん効くラブサプリかもしれない。
恋とメンタルヘルス。
その境界線は、とてもあいまい。
でも、それを曖昧なままにしないで、
ちゃんと立ち止まって見つめることができたら――
恋の形も、少しずつ変わっていくはず。
壊れそうな自分をそのままにしないで。
恋する“私”が笑っていられるように、
たまにはスマホじゃなく、自分の心の通知をチェックしてあげよう。
大丈夫。
私たちは、ちゃんと立ち直れる。
愛されたいと願うあなたも、
ちゃんと、自分を愛せるようになるから。
その第一歩は、
「この恋、大丈夫かな?」と気づけた夜に、もう始まってるのかもしれない。