蓮来

──左にスワイプするたび、胸の奥では“運命”を求めてる。最近、友達にこう聞かれた。「マッチングアプリ、使ってる？」答えはもちろん、Yes。だって2020年代の恋愛って、もはやスマホから始まるのが標準装備だもの。でもね。いざ「いいね」がついて...

──私は宝石じゃない。そもそも「磨く」前に、もう輝いてる。“自分磨き”。この言葉を最初に耳にしたのはたしか、大学時代だった。就活セミナーの講師が言っていたのか、合コン帰りの友達だったのか。とにかく、「女は常にアップデートすべし」的な風潮に、...

──理想の“フルコース”は存在しない。でも、私だけの“定食”がある。20代の頃の私は、人生における4大項目——仕事・お金・友情・恋愛、すべてを“同時進行でキラキラさせる”のが正解だと思っていた。朝から充実の仕事、夜は彼とのデート、休日は親友...

──愛のある人生＝常に恋愛中って、誰が決めたの？最近いつ恋したっけ？——その問いが、ふとした夜に自分を刺す。駅のホーム、カフェの窓際、ベッドの中。あらゆる場所で不意に、「私、今…恋してないじゃん」と気づく瞬間がある。すると、妙な焦りが押し寄...

──誰かに縛られない時間が、私を一番私らしくしてくれる。かつて、自由とは「誰にも縛られないこと」だと思っていた。でも、30代を過ぎた今ならわかる。本当の自由は、孤独という名の影を連れてくることがある。友達と夜遅くまで飲み明かした帰り道、カッ...

──孤独は、悪者じゃなくて、ちょっと不器用な親友かもしれない。「今日、何してるの？」そんなLINEが欲しい夜がある。特に、週末の夜。冷蔵庫にはワインとチーズがある。Netflixには新着ドラマ。なのに、部屋に響くのはスマホの通知音ではなく、...

──ウェディングドレスより先に、着るべきは“本音”だった。「早くいい人見つけなよ」「結婚って人生の安定だよ」「そろそろ“落ち着いても”いい頃じゃない？」……まるで、結婚が人生の“チェックポイント”みたいに扱われることがある。でもね、そもそも...

──「なぜ結婚しないの？」って聞かれるけど、それ、定食にサラダが付いてる前提みたいなものでしょ？30代を過ぎたころから、飲み会や親戚の集まりのBGMは、「で、結婚の予定は？」に変わった。もはやそのフレーズは、天気の話題より高確率で飛んでくる...

──日常の裏側にある、365日のリアルドラマ映画やドラマでは、プロポーズはまるで人生のクライマックスのように描かれる。夜景の見えるレストラン、指輪の箱を差し出す彼、そして輝く「Yes！」の瞬間。でも、現実はどうだろう？プロポーズの瞬間は確か...

──理想の結婚は、誰かとじゃなく“自分との和解”かもしれない「結婚したい」——その気持ち、よく考えてみたことはあるだろうか？本当に「誰か特別な人」と人生を共にしたいのか、それとも「とにかく結婚」という形を求めているのか。周りの友達が結婚ラッ...