蓮来

◆「好きになっちゃ、いけない人」だとわかってるのに「彼は、奥さんがいる人」「それなのに、惹かれてしまったのは私のほうだった」こんな風に、心のどこかで“いけない恋”だとわかっていても、想いを止められない――そんな恋に、あなたは身を焦がしていま...

「ごめん、結婚……できないかもしれない」その言葉を聞いた瞬間、私はグラスを手から落とした。破片が床に散らばる音が、心の中まで響いた。プロポーズされたのは、ほんの2ヶ月前だった。指輪はまだ、薬指に光っている。それなのに、どうして今さら――？彼...

◆「彼を好きすぎて苦しくなる」その気持ち、わかりますか？「LINEの既読がつかないだけで眠れなくなる」「彼の予定が自分を優先していないと悲しくなる」「もっと私のことを大事にしてほしいのに、言えなくて苦しい」――こんなふうに感じたことはありま...

「久しぶり。元気にしてる？」3ヶ月ぶりの彼からのLINEは、たった一行だった。指が震えて、スマホを落としそうになる。待ってた。ずっと――。でも、今さら何？彼とは、秋の終わりに出会った。読書が好きなところ、繊細なのに笑顔が魅力的なところ、誰か...

◆「この人が運命の人だって、どうやってわかるの？」ドラマのような出会いを経験したわけじゃない。けれど、なぜか彼とは“はじめて会った気がしなかった”。似たような趣味、会話のテンポが合う、安心できる笑顔…。「これって、運命の人なのかな？」と感じ...

「奥さんとはもう終わってるって言ったよね？」そう問いかけた私に、祐一は一瞬黙ってから、いつもの調子で笑った。「うん。でもいろいろ事情があってさ、もう少し待ってくれる？」その日もまた、同じセリフだった。祐一と出会ったのは、職場の取引先。彼はス...

◆ 3日前から「既読スルー」。スマホの画面を何度も見返すクセがついた。返事を待っている間って、時間がやけにゆっくり進む。「あれ、何か変なこと言っちゃったかな？」「仕事が忙しいだけかな？」そうやって、自分を納得させようとする。けれど、3日経っ...

「真帆って、ほんといい子だよな」その一言が、ずっと胸の奥に引っかかっている。大学のサークルで出会った圭介とは、もう5年の付き合いだ。恋人ではない。だけど、何度も2人きりで飲みに行ったし、旅行だって行った。彼女でもない、でも特別な存在。それが...

「男って、どうしてあんなに平気で人を傷つけられるんでしょうね……」電話の向こうで、静かに“姐さん”は鼻で笑った。「アンタ、それ、恋愛じゃなくてホラー映画観たあとの感想みたいになってるわよ」元カレと別れて3ヶ月。浮気されたわけじゃない。でも、...

金曜の夜、化粧も落とさず布団に潜り込んだ。デートの予定だった彼から、当日になってドタキャンされたからだ。「仕事が長引いてる、ごめん」たったそれだけのLINE。それなのに、SNSを覗いたら彼は同僚たちと飲みに行っていた。笑顔でビール片手に写っ...