「結婚したいけど、できない」——何度、この言葉を口にしてきただろう。
理想の相手がいないから。タイミングが悪いから。
それとも、結婚というものに、どこか“怖さ”を感じているから。
私たちのまわりには、いつだって“結婚できない理由”があふれている。
でも、最近ふと思ったの。
もしかしてそれって——“できない理由”じゃなくて、
自分の中で勝手に作り上げた“しない理由”なんじゃないかって。
人に「なんで結婚しないの?」と聞かれたとき、
私たちはすぐにこう答える。
「いい人がいないから」
「仕事が忙しいから」
「焦りたくないから」
だけど、ある瞬間に気づいた。
その言葉たちは本当に真実?
それとも、“結婚しない”という自分を守るための盾なのかもしれない、と。
周りが次々と結婚していく中で、
私はいつの間にか「自分だけ結婚できない理由」を探す癖がついていた。
でも、ふとした瞬間——その行為自体に、少しうんざりした。
だって、恋愛も結婚も、最終的には“選ぶ”のは自分だ。
「できない理由」を並べて、
本当は“選ばない自由”を正当化しているだけなのかもしれない。
そう気づいたとき、少しだけ肩の力が抜けた。
結婚できない理由を探すのは、もうやめよう。
私は、結婚を“する・しない”の両方を選べる自由を手にしている。
それって、実はとても幸せなことなんじゃない?
「結婚しない理由」を語る前に、
本当に自分は“結婚したい”と思っているのか。
一度、静かに心に問いかけてみた。
結婚して、家を持って、子どもを育てる——
そんな“当たり前”が当たり前じゃなくなった今、
私たちはもっと自由に生きられる時代を生きている。
結婚することだけが幸せじゃない。
私にとって大切なのは、
誰かと一緒にいることより、まず“自分の人生を楽しむこと”。
「結婚できない理由」に悩む時間がもったいないと、
やっと思えるようになった。
私たちは、いつでも自分の意思で選べる。
その選択の積み重ねこそが、“自分らしさ”を作るのだと思う。
だから私は、
「結婚しない理由」ではなく「結婚しない選択」を選ぶことにした。
これが、私の本当の“結婚しない理由”。
無理に誰かと一緒にならなくても、
私は今、ちゃんと幸せだ。
そして今なら、迷いなく言える。
「結婚するかどうかは、自分が決めること。」
もう“できない理由”は探さない。
私は“しない理由”を選んで、私の人生を生きる。
それが、私にとっての幸せのかたち。
そしてもし、いつか——
一緒に年を重ねたいと思える人に出会えたなら。
そのときは、きっととても幸せだと思う。
でもそれは、“結婚しなきゃ”ではなく、
“この人と生きていきたい”と自然に思える瞬間。
そんな未来を、私は静かに楽しみにしている。