既読がつかない夜に、涙がこぼれた
「…まだ既読になってない」
時計を見ると、もう夜の11時。
彼に送ったLINEは、さっきからずっと未読のまま。
仕事が忙しいって分かってる。
でも、心の奥にある“ざわざわ”が止まらない。
「私、なにか怒らせるようなこと言ったかな？」
「もしかして、もう気持ち冷めたのかな？」
たった数時間LINEが来ないだけで、心が崩れていく。
頭では冷静でいようとしても、感情はぐちゃぐちゃだ。
「返信がない＝愛されてない」と思っていた
恋愛をしていると、相手の言動が“愛されてるかどうか”のバロメーターになってしまう。
とくにLINEは、その最たるもの。
返事のスピード
絵文字の有無
文章の長さ
そのひとつひとつに意味を求めて、勝手に分析して、自滅する。
彼にとってはただの“忙しい1日”だったかもしれないのに、
私の中では“心が離れていく予兆”になっていた。
「心が乱れる恋」は、自分の内側の問題だった
あるとき、友人に相談してみた。
「返信が来ないだけで落ち込んじゃって…私って重いかな？」
彼女はこう言った。
「LINEって“心の鏡”みたいなものかもね。
自分に自信がないと、不安がそこに映り込むんだよ」
その言葉を聞いて、私はハッとした。
“LINEが問題なんじゃない”
“不安な自分”がそこにいただけだったんだ。
「いつも誰かに確かめないと安心できない私」
私は昔から、“自分に自信がない”タイプだった。
学校でも職場でも、「これで合ってるかな？」「間違ってたらどうしよう」と常に不安だった。
恋愛でも、「本当に私でいいのかな？」が口ぐせのようになっていた。
だから、彼からの連絡が遅いと、「私じゃ足りないのかも」と思ってしまう。
“自分を認めてほしい”という気持ちが強すぎて、
彼のLINEの通知音ひとつで、心が晴れたり曇ったりする毎日だった。
電話相談で気づいた、“癒えてない自分”
どうしてこんなに心が揺れるのか知りたくて、私はココナラの電話相談を利用した。
穏やかな声のカウンセラーさんに、涙まじりに言った。
「たった1通のLINEが来ないだけで、胸が苦しくなるんです」
彼女は優しくこう返してくれた。
「あなたは、“過去の寂しさ”を、彼のLINEで埋めようとしているのかもしれませんね。
誰かからちゃんと愛された、安心した記憶が、足りなかったのかも」
その瞬間、私は幼いころの自分を思い出した。
忙しくてなかなか話を聞いてくれなかった母。
「あとでね」と言われて、ずっと待っていた私。
あのときと同じ気持ちを、私は彼とのLINEのやりとりで再現していたのかもしれない。
愛の確認は、通知音じゃなく「私の中」にある
それから私は、自分の気持ちを整える時間を意識的に作るようになった。
朝起きたときに深呼吸をする
ノートに「今日よかったこと」を書く
自分に「今日もよくやってるね」と声をかける
小さな習慣だけれど、それだけで少しずつ“自分との信頼関係”が育っていった。
LINEの通知が来るのを待つより、
「私は私でいて大丈夫」と思える時間を増やしていった。
恋愛の中で、自分を試すのをやめた
彼とは今でも付き合っている。
返信が遅いこともあるし、スタンプだけで返事が終わる日もある。
でも、それで心が乱れることはなくなった。
それは、彼が変わったからじゃない。
私が「自分にダメ出しをしなくなった」から。
以前の私は、LINEの頻度や言葉で、自分の価値を測っていた。
でも今は、「返信が遅い＝私が悪い」とは思わなくなった。
恋愛の中で、自分を試す必要はない。
“誰かの反応”でしか自分を肯定できない恋は、長続きしない。
「待つ」ことは、愛されてない証拠じゃない
返信が来ないと、不安になる気持ちはわかる。
でも、“待っている時間”は、愛されていない証拠じゃない。
むしろ、そこにこそ本当の信頼がある。
「連絡がなくても、きっと大丈夫」
そう思える心は、恋を長続きさせてくれる。
大切なのは、“LINEの内容”よりも、
“連絡がない時間に自分をどう扱っているか”。
まとめ：「LINEの返事がないと不安なあなたへ」
LINEが来ないだけで心が乱れてしまうのは、
本当は“相手”のせいではなく、“自分の心”に答えがあるのかもしれません。
「どうして来ないの？」と外側に問いかけるよりも、
「私はどうして不安になるの？」と、自分に向き合ってみてください。
あなたの心が整ってくると、
LINEの通知ひとつで揺れない、しなやかな恋愛ができるようになります。
愛は、スマホの中ではなく、
あなた自身の中にあるのです。
