「好き」って、どういうこと?
友達の恋バナを聞いているとき、ふとした違和感に気づく瞬間がある。
「連絡が来るだけで嬉しい」
「ずっと一緒にいたいって思うの」
そのたびに、「へえ、そうなんだ」と笑顔でうなずきながら、心のどこかがひんやりと冷えていく。
私には、その“ときめき”がわからなかった。
「人を好きって、どういう気持ちなんだろう?」
胸が痛くなるほど、知りたいのに――なぜか、わからない。
その感情が、自分の中に“欠けている”ように思えて、
誰にも言えない孤独感を抱えていた。
恋が「分からない」のは、おかしいこと?
世の中には、「恋に落ちるのが早い人」と「時間をかけてじっくり関係を育てる人」がいる。
後者だって、もちろん恋愛ができないわけじゃない。
でも、私はどちらにも当てはまらなかった。
「この人と一緒にいて心地いい」と思っても、それが“恋”なのかは分からない。
恋愛ドラマを見ても、どこか遠い世界の話のように感じてしまう。
友達に告白されたときも、うれしい気持ちより先に「返事、どうしよう」と戸惑った。
感情が鈍いのか。
過去の何かが原因なのか。
それとも、恋愛感情そのものが自分にはないのか――。
何度も検索しては、答えの出ない迷路をさまよっていた。
占い師さんとの出会いが、心の整理のきっかけに
ある夜、気持ちがふさぎこんで眠れなかった私は、
スマホで「恋愛感情 わからない」と検索していた。
そんなとき、「ココナラの電話占い」というページが目に留まった。
最初は半信半疑だった。
でも、レビュー欄には「話してよかった」「救われた」という言葉が並んでいた。
初回クーポンもあり、思い切って予約をしてみた。
電話の向こうにいた占い師さんは、優しくこう言ってくれた。
「あなたの心は、恋愛の“型”に自分を合わせようとしすぎて疲れているんじゃないかしら」
それは、思いがけない視点だった。
先生は、生年月日から私の気質を読み解いてくれたあと、
「あなたはとても思慮深く、感情の動きが繊細なタイプ。人を好きになるのに“時間”が必要な人です」と言ってくれた。
「無理に“恋をしなきゃ”と思わなくてもいい。あなたの心のペースを、ちゃんと信じてあげて」
その言葉に、初めて涙が出た。
恋愛感情を“理解しようとする”より、“感じようとする”こと
「好きかどうかわからない」
「恋愛感情が自分にあるのかすら不明」
そう感じているとき、私たちは無意識に“定義づけ”を求めている。
「ドキドキするのが好きということ」
「連絡を待ってしまうなら恋」
「会いたいと思ったらそれは恋」
そういった、恋愛を“枠”に当てはめることで、安心しようとしてしまう。
でも、恋愛感情はもっとあいまいで、ゆっくりとしたものでもいい。
たとえば、
・その人の声を聞くと安心する
・もっとその人のことを知りたいと思う
・何気ないLINEが少し嬉しかった
そんな「小さな揺らぎ」こそ、恋のはじまりかもしれない。
「“分からない”ことを責めるのではなく、ただ観察してみる」
そう思えるようになってから、私は少しずつ、恋に対する自分の心の変化に気づけるようになった。
恋愛が「義務」になっていたことに気づいた
「○歳までに結婚したいなら、今から恋愛しないと」
「恋人がいないなんて、寂しいよね?」
「一生恋愛しないなんてありえない」
そんな言葉を、どこかで真に受けていた。
だからこそ、「好き」がわからない自分に焦り、
「ちゃんと恋愛しなきゃ」とプレッシャーをかけていたのかもしれない。
でも、本当は――
恋愛は“しなきゃいけないもの”じゃない。
したいと思ったときにすればいいし、
したくない時期があっても、まったく問題はない。
恋をしない=心が未熟ではない。
恋をしない=冷たい人でもない。
自分の感情に正直でいることは、
“恋愛をしていない自分”もまるごと肯定することなのだと思う。
あなたが「恋を知らない」と思っているその気持ちも、きっと恋の種
恋がわからない、という感情の奥には、
「わかりたい」「感じてみたい」という願いが隠れていることもある。
誰かの特別になりたい気持ち。
一緒に笑い合える存在が欲しいと思う気持ち。
それはもう、立派な“愛情”の芽生え。
焦らなくていい。
無理やりときめこうとしなくていい。
“恋愛感情がない”自分にラベルを貼らなくてもいい。
そしてもし、誰かに話を聞いてほしい夜が来たら――
電話占いのような「心をほどける場所」で、自分の本音を声にしてみてください。
そこに、思いがけない気づきや、
あなたらしい恋へのヒントがあるかもしれません。
まとめ:「好き」がわからない私が見つけた、“安心できる恋の入口”
「人を好きって何?」
この問いに、今の私はこう答えるかもしれません。
「自分の心に優しく耳を傾けられること」
「“わからない”を、そのまま許してあげられること」
恋愛感情は、人によって現れ方もタイミングも違います。
誰かを好きになる自分を、すぐに見つけられなくても、
あなたの感情はちゃんと“あなたの中で”息づいています。
大切なのは、自分の心を否定しないこと。
そして、安心できる場所で、自分のペースを大切にすること。
その最初の一歩を、
どうか、あなたがあなたらしく踏み出せますように。
