1. SNSで見つけた彼に、惹かれたのは私だけだったかもしれない
彼のことを知ったのは、共通の友人のストーリーがきっかけだった。
優しそうな笑顔、穏やかそうな雰囲気。
なぜかその一瞬の写真から、目が離せなくなった。
「どんな人なんだろう?」
気づけば私は、彼のSNSを見にいくようになっていた。
コメントをして、いいねを押して、DMを送って。
返事がくると、まるで宝物のように何度も読み返した。
でも、その返信はいつも短く、そっけないものだった。
2. 「私ばっかりじゃん」って、心がつぶれそうになった夜
会話が続かなくても、「忙しいのかも」と自分に言い聞かせていた。
いつか彼が、私に少しでも気持ちを向けてくれるかもしれない。
そんな希望を手放せずにいた。
けれどある日、彼のストーリーに映ったのは、誰かと過ごす楽しげな夜景。
横顔しか見えなかったけれど、そこに“私ではない誰か”がいることだけははっきり分かった。
スマホを閉じて、布団にくるまった。
「なんでこんなに好きになっちゃったんだろう」
「私、何をしてるんだろう」
答えのない問いが、涙になってこぼれ落ちた。
3. 占いなんて…って思ってた。でも、誰かに“本音”を聞いてほしかった
友達にも言えなかった。
「そんな片思い、やめちゃえばいいのに」って、きっと言われるのが怖かった。
どうしても諦めきれない気持ちを、どこに向ければいいか分からず、たどり着いたのが電話占いだった。
初めて話した占い師・美玲先生は、私の話を否定せず、静かに耳を傾けてくれた。
「彼の気持ちを視ていきますね」と、優しく語りかけるその声に、私は初めて“気持ちを受け止めてもらえた”安心感を覚えた。
4. 占いで見えたのは、“彼”じゃなくて“私自身”だった
先生の言葉は、想像していたものとは少し違った。
「彼は、あなたに対して明確な恋愛感情は持っていないようです。
でも、あなたの純粋な気持ちにはちゃんとエネルギーがある。
そのエネルギーを、自分を苦しめるために使っているのが、もったいないんです」
私はハッとした。
恋をしているのに、私はずっと苦しい思いばかりしていた。
それって本当に“恋”なのかな?と。
先生は続けた。
「あなたの魅力に気づいてくれる人は、他にいますよ。
でも今のあなたは、その人の存在すら見えなくなってしまってる。
心を少し、解放してあげましょう」

5. 「片思いは終わり」ではなく、「新しい始まり」だった
占いの後、私は彼のSNSを見るのをやめた。
その代わりに、自分が本当にやりたいこと、行きたい場所に時間を使うようにした。
少しずつ、心の中に風が通るようになった。
占いの通話から一週間後、偶然再会した知人に「最近雰囲気変わったね」と言われた。
片思いが終わるのは、寂しいことだと思っていた。
でもそれは、“自分を大切にする恋”を始めるための、通過点だったのかもしれない。
終わりに:恋に迷ったら、心を映す鏡に触れてみて
片思いの苦しさは、誰にも理解されないように思える。
でも、心の奥にある感情にやさしく光を当ててくれる人は、必ずいる。
占いは、“未来を当てる”だけのものじゃない。
“自分の心の声”を映す鏡のようなもの。
もし今、あなたが「私ばっかり好きで、苦しい」と感じているなら。
一度、その心をそっと預けてみませんか?
きっと、あなた自身を取り戻すためのヒントが見つかるはずです。
