「この人と一緒にいて、なんとなく安心。でも…」
29歳、会社員の美咲(みさき)は、付き合って3年になる彼との結婚を考え始めていた。
彼はとてもやさしい。誠実で、家事も分担してくれるし、私の仕事にも理解がある。
一緒にいて居心地はいいし、将来の話をしても嫌な顔をしない。親への挨拶も済ませた。
だけど──どこか、心の奥がざわついていた。
「このまま結婚していいのかな……?」
夜、電気を消したベッドの中で、ふとそんな思いが胸をよぎる。
たしかに不満はない。だけど、よく映画や小説で描かれる“胸が高鳴る恋”を、私は感じたことがない。
あれって、本当に存在する感情なの?
それとも、私だけが何かを感じ損ねているの?
ときめかない=好きじゃない、なの?
学生時代、友達が「彼と目が合うだけでドキドキする」と話していたとき、私はその気持ちがよくわからなかった。
「へぇ、そうなんだ」と笑いながら、なんとなく話を合わせていたけど──
内心は、「そんなにすごい感情って、本当にあるのかな」と思っていた。
今の彼にも、ときめくような瞬間は正直ほとんどない。
でも、嫌いじゃない。むしろ大切な存在だ。
楽しいし、落ち着くし、この人となら穏やかに暮らせそう。
──でも、それって「恋」なの?
それとも、「情」や「習慣」なの?
「結婚」って、そういう“無風の安心感”だけで決めていいのかな。
誰にも言えなかった「不安の正体」
職場の同僚は、最近プロポーズされたばかり。
目を輝かせながら指輪を見せてくれて、「やっと夢が叶ったの」と話す姿が、まぶしかった。
私は、こんなふうに心から喜べるのかな?
「ときめきがない」って言ったら、みんな驚くだろうか。
「そんなの結婚しない方がいいよ」って、止められるだろうか。
誰かに相談したくて、でもできなくて──
夜中に「ときめきがないまま 結婚」という言葉で検索をかけた。
その中で見つけたのが、「ココナラ電話相談」だった。
恋愛や結婚の悩みを、誰にも知られずに話せる場所。
少し迷った末に、私は電話をかけてみることにした。
占い師さんがくれた答えは、「YESでもNOでもない」
電話口の占い師さんは、落ち着いたトーンで話を聞いてくれた。
「“ときめきがない”というのは、“愛していない”とは違いますよ」
「恋愛の形は人それぞれ。“穏やかな好き”を愛として受け取る人も、たくさんいます」
そう言われたとき、胸の奥にストンと何かが落ちた。
「ときめかない=ダメ」じゃない。
「盛り上がらない恋=うまくいかない」じゃない。
もちろん、「違和感」や「迷い」を放っておいていいわけじゃない。
でも、“ときめくかどうか”だけで、幸せかどうかは決まらない──
その考え方に、私は初めて救われた気がした。

結婚とは、“ときめき”よりも“安心感”の積み重ね
占い師さんとの電話を終えたあと、私は彼とのこれまでの時間を思い返していた。
一緒にスーパーに行った休日
私が落ち込んだときに、何も言わず隣にいてくれた夜
忘れっぽい私に代わって、いつもゴミの日をチェックしてくれる優しさ
──確かに、心が燃えるような恋ではなかった。
でも、“安定”や“信頼”という愛も、ちゃんとそこにあった。
大きなときめきより、小さな安心感。
派手なサプライズより、日々の思いやり。
私は、彼となら“安心を育てていける”気がした。
「ときめき」がなくても、あなたの選択は間違いじゃない
結婚に“絶対に必要な感情”なんて、誰にも決められない。
・ときめきがあるかどうか
・恋に落ちた瞬間があったかどうか
それよりも大切なのは、
「一緒にいたいと思えるか」
「この先も、同じ景色を見ていきたいと思えるか」
人によっては、結婚生活の中でときめきを見つける人もいれば、
“ときめきより安定”を最初から選ぶ人もいる。
正解は一つじゃない。
そして、あなたの感じ方は、誰かと違っていても“おかしくなんかない”。
まとめ:「ときめき」がすべてじゃない結婚も、きっと幸せになれる
“ときめき”は、あった方がいいかもしれない。
でも、それが「ないからやめた方がいい」とは限らない。
あなたが「この人となら人生を歩める」と思えるなら、
そこにちゃんと愛はある。
“恋に落ちた”瞬間がなくても、
“穏やかな愛”の中で幸せになる未来は、きっと描ける。
迷ったときは、ひとりで抱え込まずに──
誰かに話してみてください。
ココナラ電話相談のような場所が、あなたの声をきっと受け止めてくれます。
あなたの結婚は、「ときめかない」からこそ育つ幸せかもしれない。
その気づきが、あなたの背中をそっと押してくれますように。
