信じていたはずなのに…
亜美は彼氏の健太と交際して3年目。付き合いは順調だと思っていた。健太は普段から真面目で優しいし、仕事も忙しいながらも会う時間を大切にしてくれていた。しかし、最近どこか心の中に違和感を感じていた。
ある夜、健太が寝ている間にふとスマホを手に取ってしまった。スマホはいつもロックされていたが、その日は無防備にテーブルに置かれていた。亜美は迷いながらも画面を覗き込んだ。
すると、そこに写っていたのは健太が複数の男女と一緒に写っている旅行写真だった。彼女の知らない女性も含まれていた。旅行先はリゾート地のようで、楽しそうに笑う健太の姿があった。
ショックと混乱
亜美の胸は締め付けられるように痛んだ。なぜ彼がこんな旅行に行っていたのか。誰と、何のために？ 彼は何も話していなかったのに、どうして隠していたのか。
翌日、亜美は悩みながらも健太に問いただした。しかし、健太は最初は否定し、言葉を濁した。何度も問い詰めるうちに、健太はようやく旅行は会社の同僚たちとの慰安旅行で、特別な関係は何もないと説明した。
だが、亜美の心は晴れなかった。彼の言葉はどこか腑に落ちず、不安と疑念が膨らんでいった。
占い師との出会い
心が乱れる亜美は、友人の勧めで電話占いを試してみることにした。占い師は優しく彼女の話を聞き、こう言った。
「あなたの不安は、ただの疑いではなく、あなたの直感が伝える真実の一端です。しかし、急いで決めつけず、まずはご自身の心を整理しましょう。彼の本当の気持ち、そしてあなたが本当に望む未来を一緒に見てみましょう」
真実に向き合う勇気
占い師の言葉に勇気づけられ、亜美は再び健太と向き合う決意をした。スマホの件は信頼の問題。自分の感情を押し殺さず、正直に伝えた。
「あなたの言葉を信じたい。でも、隠し事はもうやめてほしい。私たちの関係に嘘が入るのは辛い」
健太は黙って亜美の目を見つめ、深く頷いた。彼もまた、仕事の付き合いで複数の男女がいる場にいたことは事実だが、それ以上のことはなかったと説明した。
少しずつ戻る信頼
それから二人は時間をかけて話し合い、少しずつ信頼を取り戻していった。亜美も自分の心の奥底にあった不安の根源を見つめ直した。
占い師は最後にこう伝えた。
「信頼は簡単に壊れるけれど、同じくらい努力すれば修復できるものです。お互いに誠実でいることが、最も大切なのです」
亜美はその言葉を胸に、健太との関係をもう一度大切に育んでいくことを決めた。
信じていた彼氏の意外な一面に直面しながらも、誠実な対話と占い師のサポートで自分の心と向き合い、関係修復へと歩み寄る女性の物語。
