「ねえ、たまには一緒に寝ようよ」
ベッドの端でそう呟いたのは、もう何度目だっただろう。
隣に寝転ぶ夫・亮介はスマホをいじったまま、私の声にすら気づかないふりをする。結婚して5年。子どもはいないけれど、ふたりで過ごす時間に不満なんてなかった。そう、自分に言い聞かせていた。
でも、違った。
夜の営みなんて、もう1年以上ない。私が女として終わったのか、彼に他の誰かがいるのか、それともただ、面倒なだけなのか。
理由を聞く勇気なんて、なかった。聞いたら、壊れてしまいそうだったから。
翌朝、鏡の前でメイクをする手が止まる。
「私、女として魅力ないのかな…」
ぽつりと漏れた声は、自分でもびっくりするほど弱々しかった。
同僚の美沙は、最近付き合い始めた彼の話ばかり。キラキラしていて、幸せそうで、正直、羨ましかった。私は夫とすれ違うばかり。話し合いたいのに、気まずくなるのが怖くて逃げていた。
「……もう限界かも」
その夜、どうしても眠れなかった。
ネットで「夫 夜 冷たい」と検索する。出てくるのは「浮気」「ED」「セックスレス」…心を抉るような文字たち。
スクロールしていくと、ふと目に止まったのが「電話占い」のバナー広告だった。
「誰にも話せない悩み、聴かせてください」
――誰にも、話せない。
だからこそ、話してみたい。
そんな気持ちに背中を押されて、私はスマホを手に取った。
初めての電話占い。緊張で手が震える。
応答したのは、優しそうな女性の声だった。
「こんばんは。大丈夫、緊張しなくていいのよ」
その一言で、涙がこぼれた。
何を話したのか、途中から覚えていない。ただ、夫との距離、寂しさ、女としての不安を、全部吐き出していた。
先生は否定しなかった。泣いてもいいと、弱音を吐いていいと、まるごと受け止めてくれた。
「あなたは、まだ“終わって”なんかない。
女としても、妻としても、大事なものをちゃんと持ってる。
今はね、少し心がすり減ってるだけなの」
その言葉が、私の心の奥まで染み込んだ。

翌朝。鏡の中の私は、少しだけ目に力が戻っていた。
「話すだけで、こんなに変われるんだ」
そう思った私は、久しぶりに自分のためにリップを塗った。
その夜、夕食後のタイミングを見計らって、勇気を出して口を開く。
「ねえ、最近ずっとさみしかったんだ。もうちょっとだけ、私のこと見てくれないかな」
亮介は、驚いた顔をして、すぐには答えなかった。でも数秒後、ゆっくりうなずいた。
「…ごめん。俺も、ちゃんと話せてなかった」
まだ解決はしていない。でも、始まった気がした。
あの電話が、私に“最初の一歩”をくれたのだ。
☽ 誰にも話せない夜の悩みは、ひとりで抱えなくていい
あなたも、こんな気持ちを抱えていませんか?
- パートナーが自分を求めてくれない
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そんなときは、心の奥に溜まった気持ちを、誰かに話してみてください。
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